〜少人数グループによる
 研究者とのディスカッション〜
2004年11月16(火)
三菱総合研究所安全科学研究本部研究者の方々
群馬県立高崎女子高等学校

講義風景
〜講義の概要〜
 視聴覚室において全体会を行い、その後テーマ別に分かれて分科会を行った。各会場では、司会の生徒を中心に少人数で講義とディスカッションが活発に行われた。約1時間30分の分科会の後、再び視聴覚室に集合し、それぞれの分科会で話し合われた内容を発表した。その後、質疑応答が行われた。

 『人工知能・知識情報』 寺邊 正大 先生
〜生徒の感想〜
事前に調べておいた人工知能のイメージは、難しいと感じるものがたくさんありましたが、実際のディスカッションではとても分かりやすく、人工知能に対しての考え方などが変わりました。ディスカッションの中では、今現在できあがっている人工知能やロボットなどの説明をしていただきました。私が考えていた以上に、今のロボットなどは進化していて、本当に驚きました。しかし、まだ人間のような感情を持たせることは難しく、今後開発を進めていくそうです。もしロボットが感情を持つようになったら…と映画の「アイ・ボット」を思い浮かべながら考えました。また、チェスゲームなどの人工知能には、数学の確率などが利用されていたり、関数が使われたりしているそうです。人間の心理などの文系と、工学の理系の両方を必要とするこの人工知能の研究は、とても興味深いものだと思います。今回ディスカッションができて、本当に良かったと思いました。
AIとロボットにも、きちんとした定義、境界線があるというのは意外でした。アトムやガンダム、アシモは全部ロボットで、同じものとして考えられがちですが、知能ロボット、ヒューマノイドロボットとして分類できるそうです。ひとつのAIにゲーム、翻訳、音声認識など、様々な機能を搭載させるのは、とても難しいようですが、目標はアトムやドラえもんのようなロボットを造ることだと寺邊さんがおっしゃっていたので、とても楽しみです。このディスカッションを行うまでは、人工知能のことをよく知らなかったのですが、音声認識やコンピューターゲームも人工知能の一種ということで、人工知能が身近に感じられました。

 『機械制御技術(主に振動制御)』 牛島 由美子 先生
〜生徒の感想〜
今回は、こんなにも近くで現役の研究者の方と接することができ、とても良い経験をさせて頂きました。講義を聞くまでは難しそうで、よくわからなかった”振動制御”でしたが、意外にも身の周りで使われているということに驚きました。ランドマークタワーには振り子が、マリンタワーには水槽が設置してあり、振動を制御している。その原理は、先日私も習った、「エネルギー保存の法則」が使われていることを知り、物理の意外な一面を知ることができました。研究者というのは、やはり大変なことも多いとのことでした。でも、自分で新たな発見をした時の気持ちは…との言葉に胸を打たれました。私も将来、違う分野で研究をするかもしれませんが、工学系の深い話が聞けてよかったです。
「制御」という言葉が持つ意味の広さ、まずそれに驚いた。高い建物を建てる場合、上の方が揺れるのは当然だけれども、今ここにある建物が揺れていないということは、なんらかの形で振動を(緩和)制御しているのだと気付いた。建築と物理と、たくさんの技術が組み合わさって、一つの建物ができてゆく。すごいと思った。

 『自動車安全(構造工学的な側面から)』 石原 嘉一 先生
〜生徒の感想〜
ディスカッションは慣れないので、自分の意見を述べるのが、初めは大変難しく感じていたけれど、だんだん慣れてくると色々話せるようになりました。テーマの自動車安全について、普段から身近にあるものなだけに、大変興味がありました。実際にお話を聞くと、様々なシミュレーションや実験があり、1つの車種ができるまでに、こんなにも手間がかかっているんだと思いました。自動車安全は事故を防止することと、事故が起きたときどうやって人命を守るかということが一番大事で、そのために色々な技術が使われていることがわかりました。構造の話だけではなく、交通の話や受験の話までも聞けて、とてもおもしろかったです。
ディスカッションという形式は初めてだったので、どういう質問をしたらよいか焦っていました。しかし、実際ディスカッションをやってみると、自然と疑問が浮かんできて、質問することができました。やはり群馬は自動車保有数が多い県なので、交通死亡事故は多いのだなと思いました。シミュレーションはいろいろな解析の種類があり、全てコンピュータでできるなんて思いませんでした。今回の試みはとても良い経験ができたと思います。またこのような機会があればいいと思いました。

 『食の安全』 平川 幸子 先生
〜生徒の感想〜
食品を売る側と消費者側との間は、厚い信頼関係で成り立っていて、その信頼を築くためには多大な時間と工夫が必要であることがわかった。一度信頼を失うようなことがあったら、今まで築いてきた信頼を取り戻すのは、非常に大変だろうと思う。また、ICチップにとても興味がわいた。大変画期的なものだと思った。ICチップはとても複雑なもののようだけれど、使えるようになると便利だろうなと思う。ICチップがいろいろなことに利用されるようになるといいと思った。
今日は主にトレーサビリティと流通についてのお話だった。食の安全性というと、BSEや鳥インフルエンザなど、大きくクローズアップされているものに目を奪われてしまうが、流通という私達の食卓に並ぶまでの経路も大切だと、改めて思った。

 『安全工学』 薮田 尚宏 先生
〜生徒の感想〜
普段、生活している中で、「安全、安心」についてあまり考えていなかったので、今日のディスカッションでは、考えさせられることが多かったと思います。「安全」を考えるには、「予想」というものをしなくてはならないのではないかと感じました。多くの方面から、起こり得る現象を考え、それにどう対処すれば良いのかを想定する必要があると思います。また、実行する前に考えることも大切だけれど、それ以上に失敗してしまった時、それを次に活かせるよう、原因を調べたり改善策を考える方が、もっともっと大切なことだとわかりました。
安全科学・安全工学といっても、様々な分野があるのに驚きました。原子力などの科学的なところから、人間の心の問題まで幅広いので、様々な視点から物事を見る力が必要だと思いました。今回のディスカッションの主な内容は、先日の新潟での地震を受けて、考えたことや思ったことが中心でした。地震の予測や、地震の起こる周期などを聞きました。そして、地震などの災害を予測することは、難しいのだとわかりました。予測ができても、それを伝えるか伝えないかの判断が一番難しいそうです。今回のディスカッションを通して、普段は考えないようなことを考えることができて、おもしろかったです。
講義風景
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