〜ラボツアー〜 2004年9月25日(土)、26日(日)
お茶の水女子大学理学部生物学科 小林 哲幸 助教授
 
群馬県立高崎女子高等学校

「自分の体質を髪の毛から理解しよう」−バイオテクノロジーの基礎技術を体験する−

講義風景
〜概要〜
 実習テーマは「自分の体質を髪の毛から理解しよう」で、バイオテクノロジーの基礎技術を体験しながら、お酒が飲める体質かそうでないかを遺伝子で判定していくというものだった。はじめにパッチテストを行い、アルコールの感受性を自己判定した。実験内容の説明の後、実験室にて髪の毛からDNAの抽出を行った。続いて、PCRの原理についての説明があり、プログラム温度コントロール装置に抽出したDNAをセットして、1日目の実習を終了した。 2日目は、電気泳動によってDNAを分析していった。泳動後のゲルは、毒性の低いMupid Blueによって染色した。最初に行ったアルコールパッチテストの結果と、DNAの分析結果の一致を確認することができた。

実験の様子
実験の様子 〜生徒の感想〜
アルコールパッチテストは初めてやったけれど、おもしろかった。DNAの99.9%が、人間皆同じとは驚きだ。世界には様々な人がいるのに、その差がわずか0.1%だなんて、数字は小さいけれど、大きなことだと思った。また、人間とチンパンジーでも、1.5%しかDNA構造が違わないという。数字でみると、あまり差がないように思われるが、実際その差は大きい。今回のラボツアーで、DNAはおもしろいと感じた。DNAによって、もっといろいろなその人の体質を知るのは興味深いと思う。
アルコールパッチテストをした。自分の体質がわかるのは、とても興味深かった。それから、DNAの構造について学んだ。二重らせんになっていて、一本が決まれば、もう一本が自動的に決まり、その構造が一対でも違うと、全く異なるという。アルコールに強い弱いというのも、そのDNAの構造が異なっているらしい。DNA構造の違いが人間の外見や体質を、それぞれ異ならせているということがよくわかった。
インキュベート(55℃)に、自分の髪の毛を入れてから5分後、ちょっとだけふやけてきた。更に5分後、ふやけて髪の毛はもずくのようになった。そして更に20分後には、跡形もなく全て溶けてしまった。それから、ピペットマンを使うのが意外と難しく、細かい作業で目が痛かった。特に、水の層とフェノール層に分けた後、水の層だけを取り出す作業が難しかった。1回失敗してタンパク質の層を吸い上げてしまったが、2回目では成功することができた。実験には、集中力と忍耐力が不可欠だと強く感じた。
電気にかけることで、DNAに変化が起こるなんて、おもしろいと思った。DNAをアガロースの網にかけると、DNAを大きさで分けることができると知り、小さな世界の話すぎて不思議な感じがしたが、すごいことだと思った。アガロースゲルの脱色は、なかなか色が落ちなくて大変だった。また、細かく集中力がいる作業が多かった。2日間、丁寧に時間をかけてやってきた実験なので、成功し、自分のDNA情報を見ることができ、非常に感動した。パッチテストどおりの結果で、DNAの確かな存在を感じた。今回、実験をやり通すには、根気と集中力が必要だと感じた。この実験で結果が得られた時の気持ちを忘れずに、これからがんばっていきたい。本当にこのような貴重な体験ができてよかった。
DNAの塩基の種類、並び方に、個人の情報が全て含まれているなんて驚きだ。実際にパッチテストをしてみて、自分のDNAに組み込まれた情報の一部を知ることができた。アルコールへの体の反応が、生まれた時に既に決まっているなんて不思議な感じだが、DNAを探ることで自分の体質がわかるなんて、おもしろいことだと思った。1人1人、異なって見える人間も、実はどの人も99.9%のDNAは同じで、残りの320万塩基対で個人差が生じるとは、私たちは同じ人類として、違うところなど少ししかないのだなぁと感じた。今回は、自分のDNAを実際に取り出すという実験ができ、とても感激した。実験の器具も、本格的な初めて使うものばかりで緊張した。1回1回マイクロピペットチップを変えなければならないなど、やはりこのような精密な実験は、注意して正確に行わなければ、良い結果が出ないのだと感じた。今回は、このような貴重な実験ができて本当によかった。
実験の様子
実験の様子
実験の様子
実験の様子
実験の様子
実験の様子
実験の様子
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