群馬県立高崎女子高等学校 エキサイティング・サイエンスT

2006年11月22日(水)
  お茶の水女子大学分野別講義
お茶の水女子大学
 大竹 由記子 先生 ・ 駒城 素子 先生 ・ 佐々木 成江 先生
 萩田 真理子先生 ・ 三浦 謙 先生


大竹 由記子 先生 ■「私たちは特別なのか」 〜超弦理論が描く宇宙の姿〜
駒城 素子 先生 ■「生活と科学」 〜環境負荷を抑えた衣生活を目指して〜
佐々木 成江 先生 ■「ミトコンドリアの不思議」
萩田 真理子 先生 ■「並列計算機によるシュミレーションと地図の塗り分け問題」
三浦 謙 先生 ■「近代科学成立の要因」
  〜科学の起源と背景となる思想、技術の進歩の原動力や産業、社会への利用〜


『超弦理論が描く宇宙の姿』   理学部 学部研究員 大竹 由記子 先生




■講義の概要
 これまでの物理学で解明されてきた物体や宇宙の仕組みと、その過程で生じた矛盾と問題点を考察し、新しい理論〜超弦理論によって解決されるであろう課題について、希望的な解釈があった。

■生徒の感想
 私たちの周り、私たち自身はとても神秘的だ、と思った。
 小さいものは限りなく小さく、大きなものは限りなく大きい。限界がなく、私たちの常識が通じない世界がある。私たちの生活空間は小さいものだと感じた。
 双子のパラドックスの話はとても興味深く、もっと詳しく知りたいな、と思いました。弦理論はとても難しかったけれど、講師の方が紹介してくれた予言がこれからの時代で明らかになっていったらいいと思います。
  内容は決して易しくはなく、理解できない点もあったが“こんな世界、理論、考え方がある”ということを知ることが出来たのが、普段あまり科学に興味のないわたしにとってとてもプラスになったと思う。お話を聞いて、これからの弦理論の研究の進行がとても楽しみになった。
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『生活と科学』   生活科学部人間・環境科学科 教授 駒城 素子 先生   



 
■講義の概要
 快適な衣生活、日常使用物質と地球環境問題、慣習と科学について
 生活に関係した科学技術として、環境負荷を抑えた洗濯のための研究例の紹介があった。


■生徒の感想
 身近な生活を科学的に見るということをあまりしたことがなかったので、とても新鮮だった。今までそうだと思い込んでいたことが実は違っていたりして、物事の本質を知ることはおもしろいと思った。
 特に印象に残った内容は「蛍光増白剤」の話です。今まで衣服が白くなるのは汚れが落ちて綺麗になったからだと思っていましたが、実は上から染めているのだと知り、ショックでもありました。実生活に関わることなのでとてもおもしろい分野だと思いました。
 科学はある特定の分野としか結びつかないと思っていたが、生活や衣服などの日常的な分野にも結びつけることができるとわかった。文系に進んだら科学とは縁がなくなってしまうと思ったが、実はそんなことはないとわかり、今まで遠ざけていた科学をとても身近に感じられるようになった。
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『ミトコンドリアの不思議』   大学院人間文化研究科 特別専任講師 佐々木 成江 先生




■講義の概要
 
ミトコンドリアの形や動き、性質について
 ミトコンドリアが独自のDNAを持つことから、細胞内共生説が支持されている。ただし、ミトコンドリアのDNA の多くは核内に保存されるようになっており、自己増殖できない。ミトコンドリアDNAは母性遺伝で、ヒトの起源をたどることができる。ミトコンドリアは細胞死や老化に関わり、ミトコンドリア異常で発症する病気がある。
 講師の自己紹介で、女性研究者についての話もあった。


■生徒の感想
 講義を聞くまではミトコンドリアはただのエネルギー生産機だとしか認識していなかったので、私たちとの密接な関わりを知り、見直した。こんなすばらしいミトコンドリアを次の世代へ引き継ぐことのできる女性に生まれたことをとてもうれしく思う。
 ミトコンドリアのルーツを辿ると、一人のアフリカの女性が人類最初の母であり、私達世界中の人々はみな家族になるという。だから、戦争などはしてはいけない。ときに、科学の話から平和について語ることができるのはおもしろいと思った。
 ミトコンドリアの中に、プログラムされている死があることを知って、自分の中にそんな細胞があると思うと、とても不思議に感じた。
 ミトコンドリアの講義がとてもおもしろかったので、他の細胞もおもしろいだろうなあと思った。
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『並列計算機によるシュミレーションと地図の塗り分け問題』   理学部情報科学科 助教授 萩田 真理子 先生




■講義の概要
 「地図上の隣り合う領域を異なる色となるように塗り分ける場合、4色あればどんな地図をも塗ることができる」という定理を紹介
 地図の塗り分けを考えながら、グラフの彩色問題の解説と、実際にできるだけ少ない色数で塗り分けるためのアルゴリズムを紹介。また、この地図の塗り分け問題が、社会の色々な場面に関わっていることを生徒に紹介した。


■生徒の感想
 数式で彩色問題を解決できることも驚いたが、更にそれを用いて他の様々な問題に応用できることにはもっと驚いた。計算は難しかったけれど、もっと勉強して、わかるようになればいいと思う。
 実際に自分で図形を描いてグラフ上の決まりを確認することで、難しい図形の性質も興味深く、親しみやすいものに感じました。自分で確かめられたことはとても嬉しかったです。
 数学が好きだが、この講義を聞いて、数学の奥深さをあらためて学んだ。
 また、大学院へ行くことは今まで一度も考えたことはなかったが、自分の学びたいことに意欲的に取り組み、追究することはとてもすばらしいことだと思った。
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『近代科学成立の要因』   文教育学部人文科学科 助教授 三浦 謙 先生 




■講義の概要
 17世紀の自然に対する見方の変化、江戸時代の天文学、天動説と地動説の変遷、温度計の発明などについて
 現在の科学は19世紀後半に成立したが、客観的データを得るためには、さまざまな知識を導入していく必要がある。


■生徒の感想
 科学も数学と同じ様に答えが一つに決まるものだと思っていたけれど、そうではないことがわかって驚いた。捉え方、考え方を転換することでさまざまな方向から物事をみることができて楽しかった。
 簡単な実験道具である温度計一つをとっても、完成するのに100年もかかったと聞き、驚いた。多くの科学者が力をあわせて器具を作っているのだと思った。
 一つのことを証明したり、定義することは本当に大変なことで、その上に成り立っている科学はすごいものだな、と改めて感じた。新たな事実が明らかになるにつれ、証明できるようになったり、できなくなったり。大変だけれどすごくおもしろいことでもあると思った。
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