〜小さな生き物の物理〜 2004年9月8日(水)
東京大学大学院情報理工学系研究科
 下山 勲 教授
群馬県立高崎女子高等学校

講義風景
〜講義の概要〜
 小さな生き物が飛んだり、感覚器でまわりの様子を知ったりするメカニズムには驚くべきものがあり、物理や化学の法則を巧みに利用している。これらは生き物が進化してゆく過程で自然選択によって獲得したものであると考えられるが、生き物の形や動きに、生きていくための知恵が埋め込まれたともいえる。小さな生き物の仕組みを、物理や化学の面から眺めて、理科で学習する法則の理解を深めるとともに、これらがどんなところで役に立つのかについて、実践をふまえながら解りやすく説明を受けた。

〜生徒の感想〜
私は物理が苦手なので、講義の前に配られた資料を見て、少し不安になりました。でも、実際に講義が始まってからは、大変楽しんで聞くことができました。体重・消費エネルギーと、飛行能力との関係は、とても興味深かったです。”飛ぶ”という行動をするためには、風を受けるために面積が必要だと思っていたけれど、実はそのものが小さければ、面積ではなく長さが必要であるということ、大きな翼竜は実際は飛べなかったかもしれないということ、ドラえもんのタケコプターの話など、とても面白く、”物理”からこんな事がわかるんだと思うと、物理の分野に興味がわきました。感覚毛、複眼という小さな生物の体の一部が、私たちの使う機械に応用されているということで、小さな生き物には私たちにはない優れた体の機能があることを実感しました。しかし、それもそれぞれの体の大きさに見合った機能であることを忘れてはいけないと思いました。
どうして鳥や昆虫が飛ぶことができるのか、今まで深く考えてみたことはなかったが、とても複雑な科学的メカニズムがあることがわかった。また、常識として、翼竜は飛ぶことができると思っていたが、それはまだ謎が多いということにも驚いた。小さな生物も大きな飛行機も、揚力と抗力がうまく作用しながら、飛んでいるのはすごいことだと思う。また、昆虫にある感覚毛や複眼も、科学的な理由があって、そういった形をしていることは、小さな昆虫だけれども、すごい進化だと思った。大きさにふさわしい働きを、それぞれの動物が行っていて、とても勉強になった。
講義風景
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