〜21世紀を担う君達−数学者の立場から− お茶の水女子大学理学部
 藤原 正彦 教授
群馬県立高崎女子高等学校

講演の様子
〜講演の概要〜
 数学には論理的思考力が必要であるが、知識と情緒力も重要である。特に、「美しい物を美しい」と感じる情緒力は、仮説を作る出発点といくつかの論理的に正しいものの中から1つを撰ぶ判断に不可欠である。日本人はこの情緒力にすぐれ、繊細な感受性を持っている。
 英語ができても国際人にはなれない。日本のことをよく知り、他国の人の悲しみを理解できる人間になって欲しい。
講演の様子 〜生徒の感想〜
「英語ができても国際人にはなれない」という、先生の言葉にギクッとした。私は、「英語ができれば世界で活躍できる」と思っていたからだ。確かに、先生がおっしゃったように、英語ができても日本の文学や歴史、名所や有名な人物など、自国について何も知らず、何も説明できないようでは、全く意味がない。”日本人は日本人となって初めて世界で通用する”とは、このことなのだろう。ただ憧れというだけで英語、英語と騒いでいた自分がとても恥ずかしく思えた。そして、感受性を豊かにするためには、自分のやりたいことや得意分野だけをやるのではなく、それぞれの時期に様々な体験をしなくてはならないということが再確認でき、心に残った。日頃の勉強も、そのためにあるのだろうか。日本特有の情緒力や独創性、私にはどれだけあるのかを、毎日の生活の中で観察していきたいと思った。
私ははじめ、数学の先生が情緒についての話をされることに驚きました。最近「豊かな人間性を育む」という言葉をよく耳にしますが、具体的にどういうことなのかがわかりませんでした。でも、今日の講演で、それが情緒力だということがわかりました。そして、人間は脳の99%が利害・得失で、残りの1%を美しい情緒で埋められるかどうかだと聞いて、自分を見つめなおすことができました。「情報を鵜呑みにしてはいけない」という先生の言葉がとても印象に残っています。なぜなら私は、いつも情報に流されているからです。聞いた情報が正しいと思い込み、何気なく自分の意見にしてしまっていました。自分で考えることが大切なんだと改めて感じました。 他人の悲しみをわかってあげられる人になるには、まず自分を知ることだと思います。それが発展して、「真の国際人」などにつながっていくのだと、私は思いました。
数学者の方の講演ということで、文系の私には理解しがたい話かな、と思っていたが、全くそのようなことはなかった。特に興味深かったのは、国際人についての話だった。私は英語が好きだし、もっと話せるようになりたいと思う。将来外国の方と話す機会があって、そのとき日本のことを問われたら、上手に答えられるだろうか。外国の方と交流する際、相手は自分を通して日本という国を知るのである。私は、英語を修得することばかりに目が行き、自国を知ることを疎かにしていたように思う。もっと自国の良さを知らなければいけない。これを機に、私は英語で何がしたいのか、何ができるのかを考え直してみようと思う。
講演の様子
講演の様子
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