群馬県立高崎女子高等学校 エキサイティング・サイエンスV


 〜放射線の殺菌作用〜
 日本原子力研究開発機構 高崎量子応用研究所 小林 泰彦 先生
菊地 正博 先生
柿崎 竹彦 先生


5月19日 6月2日 6月9日 6月16日 7月14日
平成18年5月19日
1.日本原子力研究開発機構の研究内容の紹介
「光合成産物輸送の画像化」 (松橋先生)
「量子ビームを用いた遺伝子資源創成の研究」 (鳴海先生)

2.放射線についての講義 (小林先生)

3.TIARA(イオン照射研究施設)の見学
・サイクロトロン制御室
・非密封放射性同位元素使用実験室
・ポジトロン放出標識化合物合成装置
・ポジトロンイメージング装置
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平成18年6月2日
1.寒天培地の作製(栄養培地、TGY培地)
   高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)

2.ピペットの使い方の練習

3.手の菌の押し付け培養
   (手洗い前3枚、手洗い後1枚、70%エタノール後1枚)

4.手形の紫外線殺菌(手洗い前、ふた有りとふた無し)
  戸外の紫外線量の測定

5.培地をシャーレに分注
   1人につき栄養培地15枚、TGY培地15枚、角形2枚
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平成18年6月9日
1. コバルト60線源からの距離を変えてアラニン線量計と一緒に並べ
50分間または100分間、γ線を照射
・大腸菌 (予定線量:200、400、600、800 Gy)
・放射線抵抗性細菌デイノコッカス・ラジオデュランス
 (予定線量:2、4、6、8 kGy) 
・イチゴ (予定線量:3 kGy)
・手形を押した寒天培地 (予定線量:10 kGy)

2.γ線照射した大腸菌と放射線抵抗性細菌を前回作成した培地に塗布
菌懸濁液を希釈後培地にまく

3.前回手形を押し付け培養した寒天培地を顕微鏡で観察
・手洗い前と手洗い後で大きな違いがあった
・紫外線照射はふたをしていると効果がない
・70%エタノール処理は処置の仕方によって効果がないこともある
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平成18年6月16日
1.前回照射したγ線量のアラニン線量計による確認
・アラニン線量計に生成したラジカルの量をESR装置で測定した。
・実測値を校正用線量計の測定値で換算し、実際の吸収線量を求めた。

2.前回照射した菌懸濁液の生菌数と照射後生存数の測定
・大腸菌とデイノコッカスのそれぞれのコロニー数を数えた。
・希釈率を変えた3種類のシャーレのうち、100〜250個程度のコロニーがあるものを選んで数えた。
・希釈率から真の生菌数を計算し、照射後生存率を求めた。

3.放射線量と生存率との関係を片対数グラフに表す
大腸菌とデイノコッカスの生存曲線を表した。


4.前回手形を押した寒天培地の殺菌効果の確認
放射線照射したものはふたがあっても全く生えていない。


5.イチゴについていた腐敗菌(カビ)の放射線殺菌効果の確認
放射線照射しなかったイチゴはカビが生えていたが、放射線照射したイチゴはカビていなかった。
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平成18年7月14日
1.TIARA施設の見学(5月19日に見られなかった箇所)
・マイクロビーム照射装置
   (顕微鏡観察下の細胞をシングルイオン照射)
・ブロードビーム照射装置(イオンビーム育種など)
・タンデム加速器

2.実験のまとめと考察
・紫外線とγ線との比較:γ線の方がエネルギー量は1/1000であるが、殺菌効果は高い。
・生存曲線の見方について
・DNA損傷の種類と修復について
・食品照射の国内外の動向について
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