群馬県立高崎女子高等学校 エキサイティング・サイエンスV


 〜最先端生命科学研究現場での実験・実習〜
群馬大学大学院医学系研究科


2005年4月19日 4月26日 5月24日 5月31日 6月7日 7月13日



講義風景

実験の様子

実験の様子

実験の様子



2005年4月19日(火)
『環境ホルモンのヒト細胞への影響』
 器官機能学 鯉淵 典之 教授
〜概要〜
 午前中に「環境ホルモンのヒトへの影響」について、鯉淵先生にご講義いただき、午後に「プラスミドDNAの観察」、「Luciferase assay」の実験を行った。また、午後の実験ではDNAを電気泳動させ、UVライトで観察させたり、 Luciferase assayを用いた転写活性の測定を行ったりと、内容はもちろんのことながら、器具の基本的な操作なども教授され、充実した時間を過ごすことができた。

〜生徒の感想〜
今回の講義を通して、今話題になっている環境ホルモンについて、体に悪いという曖昧な知識だけであったのが、構造や成分、体にどのような影響を与えるかなど、かなり専門的な内容を教えていただき、前よりもより具体的に、根本的な理解が深まった。講義を聞きながら、わからない用語や、理解できないところがあったので、また自分で調べて、きちんと理解できるようにしたいと思う。
環境ホルモンについては、ダイオキシンやPCBなど、知っているものもいくつかあるが、その中でイソフラボンも環境ホルモンだということを知って驚いた。また、環境ホルモンの影響で、イボニシ(巻き貝)のメスのオス化、鯉の萎縮した精巣などの写真はショッキングだった。同じ生物なのだから、私たち人間にも同じような影響があるはずだ。そう考えるととても恐ろしいことだと思った。このような研究の大切さを感じた。

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実験の様子

実験の様子

実験の様子

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2005年4月26日(火)
『表皮および線維芽細胞培養 等』
 皮膚病態学 石川 治 教授
〜概要〜
 「自己の真皮由来線維芽細胞を培養する方法」の実習を行った。3名の生徒が自分の皮膚片を取り、メスを用いて組織を1mm角に細切し、これを培養ディッシュに接着させ、浮き上がらなくなったことを確認してから培地を注いだ。成功していれば数日後に細胞が遊走するはずだが、結果については随時報告をいただくことになっている。培養された細胞を使った副腎皮質ホルモンによる増殖抑制作用の実験を行う予定である。
 また、ヒトの真皮由来線維芽細胞を用いて、RNAの抽出を行った。最後に遠心分離器にかけRNAを直に見たが、その時の感動はたいへん大きなものがあった。


〜生徒の感想〜
今日は一日、群馬大学の実験室で様々な実験をしたり、病棟で実際に行われているディスカッションを見学したり、とても有意義だった。特に、皮膚を採取してそれを培養できるなんて、とても貴重な経験だと思った。次回、培養が進んだ様子を見るのが楽しみだ。
私は皮膚培養に使うための皮膚を実際に取ったのですが、思ったよりも皮膚の深いところまで取り出したので、驚きました。培養するには1ヶ月もかかるそうで、やっぱり手間がかかるのだなぁ、と思いました。実験器具を使うのにも大分慣れてきた気がします。皮膚がうまく培養できたら、その後発展した実験をしたいです。


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2005年5月24日(火)
『培養細胞の観察、細胞無菌操作の実習、RNA抽出 等』
 皮膚病態学 石川 治 教授
〜概要〜
 培養中の3名由来の線維芽細胞の観察を行った。1ヶ月前と比較するとかなりの数の細胞が増殖されており、また個人により増殖数にかなりの差異が見られた。
 その後、今後の実験内容について確認し、10代の生徒達の線維芽細胞と70代の高齢者由来の細胞とを比較し、そこにステロイドを加えたときの細胞の増殖数を数えていくこととした。
 今回は次回の実験を行う上で必要となる薬品の調整法を各自が考えたり、また英語の文献を調べたりと、大学での研究の一端が見られた。

実験の様子 実験の様子
実験の様子 実験の様子

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2005年5月31日(火)
『培養細胞の観察、細胞無菌操作の実習、RNA抽出 等』
 群馬大学医学部 横山 洋子 さん、荻野 幸子 さん
〜概要〜
 生徒3名由来の線維芽細胞と高齢者3例由来の線維芽細胞を合わせた6例の細胞を24wellプレートに播種し、細胞数を数えるところまでを行った。
 今回の実験は当初の予定になく、生徒達が希望した実験であったため、活動も意欲的であり、1つ1つの作業の意味を理解しながら進めることができた。
 長時間にわたる実験であったが、1つのデータを出すための研究者の苦労などを偲ぶことができ、大変良い経験ができたように思う。今後、細胞数について生徒と高齢者でどのような違いが見られるか見ていくことになる。


実験の様子 実験の様子
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2005年6月7日(火)
『培養細胞の観察、細胞無菌操作の実習、RNA抽出 等』
 群馬大学医学部 横山 洋子 さん、荻野 幸子 さん
〜概要〜
 先週播種した生徒3名由来の線維芽細胞と、高齢者3例由来の線維芽細胞を合わせた、6例の細胞数を数えた。予想したとおり、生徒由来の若い線維芽細胞の方が高齢者由来の細胞よりも増加していた。しかし、個人差が大きく、その原因が実験操作によるものかどうかを検討した。
 今回も長時間にわたる実験であったが、データを出すための労力やデータの読み方など、将来研究者を志すものにとっては貴重な経験となった。今後も時系列でデータを積み重ねていくことになる。


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2005年7月13日(水)
『脳の機能および構造(実習含む)』
  器官機能構築学 依藤 宏 教授
〜概要〜
 群馬大学医学部訪問の最終回では、「脳」についての講義・実習となった。まず、脳の各部分の機能について講義を受け、その後、実習室へと場所を移した。実習に先立ち、解剖学教育のために献体頂いた方々への感謝を込めて黙祷を捧げた後、実習に入った。実際に脳を手に持ったり、各部位を細かく観察したりした。実物の脳を目の当たりにすることで、模型や写真では分からない重さ、色、感触等を学習することができた。後半は電子顕微鏡を使い脳細胞のサンプルの観察を行った。核、ミトコンドリア、ゴルジ体など、生物の図解書に載っている細胞の各部分を自分の目で見ることができた。脳の実物を見たり、電子顕微鏡を使用したりすることで、脳や神経細胞に対する興味関心がさらに高まった。

実習の様子 実習の様子
実習の様子 実習の様子

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