群馬県立高崎女子高等学校 エキサイティング・サイエンスT

2004年6月9日(水)

 〜科学を学ぶのに英語は必要だろうか?〜     
作家 竹内 薫 先生


講義風景

講義風景

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〜講義の概要(竹内先生より)〜
 必要かどうかは、最後に君たち自身に判断してもらうこととして、私は、この講義で、いくつかの具体例をご紹介しようと思います。
 物理学にでてくる略語の多くは英語の頭文字からきています。たとえば、ニュートンの力学には、F=maという式が登場しますが、これは、force、mass、accelerationの頭文字になっているのです。同様に、速度vはvelocityだし、高さhは、height・・・という具合に、このような例は枚挙に暇(いとま)がありません。
 つまり、英語を母国語とする人々にとって、物理学の方程式は、ふつうの言葉の略記になっているわけです。それは親しみやすく、意味も理解しやすいにちがいありません。
 また、たとえばamazon.comで科学の教科書を検索してみれば明らかなように、世界中の科学の教科書のほとんどは英語で出版されています。それどころか、科学研究の最先端の論文が掲載される専門雑誌のほとんども英語なのです。(NarureとScienceの実例)
 また、将来、君たちが科学者になったり、エンジニアになったり、ジャーナリストになって、科学の国際的な学会に出席することになったら、やはり、そこでつかわれる言語は英語なのです。
 とはいえ、私は、「だから科学の世界で活躍するためには英語が必須だ」という具合に科学英語の勉強を押し付けるつもりは毛頭ありません。
 実際、世界の国々の中で、科学レベルが突出して高い国のほとんどは、科学の高等教育を英語ではなく自国語の教科書でおこなっているからです。ロシア、中国、フランス、ドイツ、イタリアなどがその例です。
 そこで、英語を母国語とする国ではない日本において、将来、科学を学ぶ際に、「わかりやすい」自国語で勉強すればいいのか、それとも世界の趨勢にしたがって英語で勉強するほうがいいのか、迷ったとしても不思議はないでしょう。
 ひとつ、個人的な体験談をさせてください。(留学の体験談)
 君たちが、この話を通じて、「やはり科学英語を本気で勉強してみよう」と思ったのなら、いったい、どういう勉強方がいいのか、私なりのアドバイスを差し上げたいと思います。(科学英語修得法)

〜生徒の感想〜
今日はいろいろと英語学習の話を聞けて、本当に自分のためになったと思います。最初、なぜ科学に英語が必要なのかと思っていたけれど、講義を聞いて「なるほどな」と思いました。確かに、F=maなんて式がいきなり出てきたら、私にはすごく難しくて意味がわかりませんが、単語の意味を知っていたら、F=maが何のことを表しているのかすぐにわかると思います。ですので、これからは今日聞いたことを参考に、英語を勉強する時間を増やし、耳を鍛え、理解できる単語を増やしていきたいと思いました。
科学だけでなく、英語の勉強の仕方も教えていただき、とても役に立ちました。私は英語が苦手なので、これからは英語が聞き取れるよう、耳を鍛えてがんばりたいと思います。科学を勉強するには、英語は必要ないと思っていたけれど、世界の人々と英語で科学について話してみるのもおもしろそうだと思いました。それができるように、英語も科学も、もっとがんばって勉強したいです。
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